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7期生、牟岐町で春合宿を行いました

 5月10日、11日の2日間、7期生は徳島県牟岐町へ春合宿に行ってきました!

 昨年の11月に訪問して以来、2度目の牟岐町となりました。予報では雨でしたが、1日目、2日目ともに天気に恵まれ、十分に活動することができました。

 今回の合宿では、1日目はJAの女性部さんに実生ゆずを使った牟岐の伝統料理を振る舞っていただき、牟岐のゆずの今とこれからについて話し合いました。また、牟岐の実生ゆずや、徳島の木頭のゆず、京都の水尾のものなどゆず果汁の味比べを行いました。そして、夕方からは内妻荘でバーベキューを楽しみました。

 2日目には遊観というアートスタジオで牟岐で活動する若手の方々と交流をしました。その後、出羽島班と牟岐町内班の二班に分かれ、牟岐を散策しました。お昼はあさひ食堂さんでつけ麺をいただきました!

 今回の合宿で転換期を迎える牟岐への訪問を通して、方針で転換機を迎える木原ゼミの私たちにとってさまざまな刺激となりました。

1日目

ゆずに関するワークショップ

牟岐町に到着するとまず、JA女性部の皆さんが押し寿司を準備して待っていてくださいました。

押し寿司をはじめ、サンノジの南蛮漬け、ゆず酢のなます、ボウゼのお寿司といった実生ゆずを使った牟岐の郷土食を味わうことが出来ました。今まで言葉でしか触れていなかった牟岐の食文化を実際に体験できたことで、より身近に感じ実生ゆずに対する愛着が高まった気がします。また、JA女性部さんの活動なくして実生ゆずなしと強く感じました。

牟岐の伝統である実生ゆずを継承してくださるのは紛れもなく女性部の皆さんで、私たちは木原ゼミとして協力をしたいと今後のゼミ活動の方向性を感じたように思いました。

JA女性部さんと交流しながら美味しく頂いたあとは、ゆず果汁の飲み比べをしました。(写真右から)愛媛県産ゆず、徳島県牟岐町の実生ゆず、徳島県那賀町の木頭ゆず、高知県産ゆず、県南ミックス、京都水尾のゆず、の6種類を飲み比べました。色もそれぞれ違いがあり、ひとつとして同じ味のものはありませんでした。苦味が強いものもあれば甘味を感じるものもあり、また、感じ方は人それぞれだったのが面白かったです。ゆずの特徴に合わせておすすめされる用途が異なり多種多様だなと感じました。最後に人気投票を行った際NO.1に選ばれたのはなんと京都水尾のゆずでした。意外な結果に牟岐町の皆さんも他地域のゆずに強い関心を持たれていました。

JA徳島県牟岐事務所・牟岐町役場の皆さんと意見交換会

JAさん、役場の方々に7期生が計画した今後のゼミ方針や活動内容について発表するとともに、牟岐町の現状についてお話を伺いました。昨年実生ゆずが過去最低の不作だったことやその背景に温暖化の影響、高齢化によるゆずの管理者の減少といったことがあることもわかりました。こういった生のお話から「実生ゆず」の希少性や価値をより実感する時間となりました。今回の話し合いで、牟岐町の方々の思いを直接聴くことでき、自分たちが牟岐町の文化と伝統の為に何ができるかを考え直すきっかけとなりました。

地域の方たちとの交流会

1日目の夜、牟岐町の関係者を交えてバーベキューをしました。都会で生きていると物珍しいカツオのたたきを作ったり普段の生活であまり関わることの無い大人と喋ったりして交流を深めました。ゼミの同級生との仲もより深まったし先生や牟岐町の方々の色々な話を聞いて貴重な体験となりました。さらにゼミ当日、誕生日の人もいてとても盛り上がりました。

2日目

牟岐で活躍する若手の方との意見交換会

牟岐には「遊観」という、子供から大人まで年齢問わず過ごすことができる場所があります。1人で読書をしながら過ごしたり、月に2回映画鑑賞をしたりして遊観を訪れた人と交流できる空間になっています。

今回は落ち着いた空間で遊観を経営されている下之坊さんと映画上映をされている八木さんのお話を伺うことができました。お二人とも大阪での仕事を辞め、自然と触れ合うことができ、自分を表現できる場所として牟岐町へ移住してこの事業を始めたそうです。牟岐町は高齢化や人口減少などの課題がある中で、若い世代の方々が活躍できる場所があることを知り、私たち7期生も今後の牟岐プロジェクトの活動に勇気をもらうことができました。

地域の情報収集(出羽島散策、牟岐町内散策など)

牟岐の町を知るため、出羽島散策組と牟岐町内散策組の2グループに分かれて行動しました。

出羽島は人口が30人程度の日本でもトップクラスに過疎化が進んでいる島です。一方で、アート展が開催されるなど静かな佇まいを生かした取り組みも行われています。自然豊かで古風な街並みにとても惹かれます。

私達は、今月にコミュニティ・バンク京信西陣支店で開催される西陣Fesに参加し、貝殻フォトフレーム作りのワークショップを行う予定です。出羽島散策組はそこで使用する貝殻とシーグラスを集めました。貝殻を拾うすぐそばにカニがいたりと非日常な時間がゆっくり流れます。

 

牟岐町散策組は、遊館の下之坊さんにも来ていただいて、牟岐港周辺の海岸を散策しました。

この日は天気にも恵まれ、牟岐町の大自然に触れることが出来ました。

印象的だったのは、途中ですれ違う人が気さくに挨拶して下さったことです。牟岐町ならではの人の温かさを感じることが出来ました!

 

昼食は今年の3月にオープンしたばかりの牟岐朝日食堂に行きました。地元の方おすすめの鶏煮干しそばやまぜそば、ローストポーク丼、肉丼、高菜の温泉玉子丼をいただきました。

ご飯を食べながら、牟岐町の方と雑談したり交流を深める機会となりました。

合宿振り返りミーティング

合宿の最後は、牟岐町役場の方、NPO法人牟岐キャリアサポートの大西さん、木原ゼミ7期生でミーティングを実施。実生ゆずの収穫量が過去最低であるという牟岐の現状を踏まえたうえで、私たちは京都でどのように牟岐町の関係人口を増やしていくのかという未来の話をしました。

大西さんからは、今年度から調査研究を行う「環境と地域食」についてのお話を伺いました。また、木原ゼミがさまざまな環境や地域に生きる人々と関わり、それをラビータプロジェクトのように記録していく、人との繋がりを大切にする姿勢に共感してくださり、牟岐の地域食を記録する活動を一緒にやりたいというご提案をいただきました。

今回の合宿を通じて得た牟岐町の方の考え、思い、今後の希望などを私たちの中で消化し、今年の活動計画のブラッシュアップを図ることにしました。私たちのこの活動に対する思いを共有することもでき、とても有意義で素敵な時間となりました。

最後は合宿の感想をみんなで語り合いました。

今回の合宿は、より牟岐の「人」と交流ができたことで、牟岐町を盛り上げたいという熱量を直に感じました。私たちが京都で活動していくうえで、現状を知っているという状態だけではなく、牟岐の方たちと直接繋がり思いを共有することは、わたしたちの活動に大きな影響を与える原動力だと感じました。

2日間の合宿、お世話になり、ありがとうございました!!