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5月11-12日 木原ゼミ 牟岐町合宿

木原ゼミ6期生は5月11日(土)5月12日(日)に徳島県牟岐町に春合宿に行きました。初めて6期生のみで牟岐町での合宿を行い、充実した時間を過ごすことができました。

ゆず学習と食体験

まず牟岐町に到着し、現地の方々のJA女性部や正路さんなどから牟岐町の特産物である実生ゆずについて改めて学びました。実生ゆずの特徴として徳島県の年間の寒暖差が(冬マイナス9℃から夏36℃)が40℃あり、香りをさらに高める作用があります。

また、山と海が近く谷が多いため霧が立ちやすく、葉っぱからの水分吸収が多いゆずに向いているそうです。

さらに、殺菌効果のある杉が多く生えていること、蜘蛛などの益虫により害虫が少ないため無農薬で栽培が可能になっています。

これらのことを紙面と口頭で教えていただきました。

また、質問の時間の中では、牟岐町の方にとって実生ゆずは、各家庭にゆずの木が生えており、米酢の代わりにゆうの酢(ゆずのお酢)を使うほど、身近な存在であるということも現地の声として教えていただくことができました。

現状の出荷量や木一本からとれる果汁の量、管理できているゆずの木の数も大まかに教えていただき、よりゆずについて考えるきっかけもいただくことができました。

食体験の時間では、押し寿司の体験を行いました。押し寿司の飾り方で盛り上がり、皆でおいしくいただきました。

また木原ゼミが制作した白玉を実際に作り現地の方に提供しました。「商品化しないの?」と声がでるほど好評でうれしかったです。部屋全体には押し寿司に使用したゆうの酢と白玉の味付けにつかったゆず果汁でいい香りが漂っていました。

6期のゆずを植えてきました!

ゆずのお話の熱が冷めないまま、ゆずの植林を行いました。事前に準備していただいた看板に各々自分の名前とゆずへの名前を書き苗のそばにおき目印を立てました。実生ゆずは成長に10年以上は絶対にようするものであるため大学にいるうちには収穫はできませんがまた6期生が集まるときの目印として、忘れないものとして形に残るものになっていってほしいなと思いました。毎年成長状況を確認していきたいほど愛着も沸く植林となりました。

BBQとミーティング

ゆずについてひと段落した後、内妻荘へ移動しました。その後、ひとつむぎの学生の方や牟岐町の方々とBBQをしました。BBQでは、伊勢海老、鰹のたたきなど牟岐町の近くで取れる新鮮な海鮮やジビエ肉として鹿肉などさまざまな美味しい食材を食べさせていただきました。BBQの終わりにはゼミ生全員で花火をしました。

花火の後はみんなでミーティングを行い、合宿一日目の振り返り、合宿前に自分で決めた目標の進捗状況の確認、明日の日程などについて話し合いました。

牟岐町散策

2日目は内妻荘で豪華な朝食を食べたあと、モラスコ牟岐周辺を散策しました。モラスコ牟岐に隣接している古牟岐海岸を歩き、去年と同じスポットで写真を撮ったり魚を探したりして楽しみました。

その後、西又地区で炭窯をされている西澤さん達の元を伺い、薪割り体験をさせていただきました。初めは上手く2つに割るのが難しかったですが、コツを掴むとそこまで力を入れなくても割れるようになり楽しかったです。またウバメガシ・カシを原料とする備長炭についてお話を伺いました。またその場で牟岐町が開発した「牟岐茶」を飲ませていただきました。「牟岐茶」は青く美しく澄んだ牟岐町の海のような色をしていて、牟岐経済センターが栽培を進めている農作物「モリンガ」と阿波藍をブレンドしたお茶です。ゆずなどの酸性を加えると赤紫に色が変わることも教えていただきました。阿波藍の香りがほんのり香るスッキリとしたハーブティーのような味で飲みやすく美味しかったです。

次に、フェリーに乗り出羽島散策へ向かいました。潮風を感じながら普段乗ることのない船移動に全員大興奮でした。手羽島は人口約30〜40人の小さな島で、重伝建の街並みがすごく懐かしい気分にさせてくれました。全員で展望デッキに登ると出羽島の集落、広がる海、遠くには牟岐町の街並みが一気に見渡せ、最高の気分になりました。

その後も海に行って貝殻を集めたり住民の方とお話をしたりしてゆっくりとした空間を楽しみました。普段京都で生活している私たちにとっては非常に有意義で非日常的な時間を過ごすことができました。

 

リアル会議

牟岐町の散策から帰り、turn farmに移動しました。

まず街おこしの方々のパスタをいただきました。キノコやスパイシーなパスタを食べ少し休憩することで会議に備えることができました。

そして始まった会議の中では大西さん達と6期生の一年間の目標や、やっていくこと、関係人口の考え方について話し合いました。

まず6期生がどのように関係人口をとらえているか今後やっていくことはというテーマで発表しました。そのなかで今後もつながっていく、後輩に残していく関係性について熱い議論が始まりました。牟岐町の方々からは自分たちの立場ではどのような関係人口ができるとうれしいのかを語っていただきました。そのなかで共通していたのは木原ゼミの活動によって牟岐町に興味を持つ人、思い出してくれる人が増えることでした。ゼミとしてどこまでできるかも考えながら時間いっぱいまで目指す関係人口の言語化を行いました。

この時間の中ではこれと固めることはできませんでしたが今後の軸となる議題も浮き彫りになり非常に有意義な時間となりました。

今回の合宿では牟岐町の方々にとても親切に協力していただきました。その分学ぶことも多く、前回の合宿ではできなかった体験も通して6期生としてレベルアップできました!ゼミのなかも今まで以上に深まり今後の活動が非常に楽しみになる期待を抱ける時間になりました。この経験をゼミでまた一度見直しより良い活動になるよう頑張っていきたいです。